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マッチ工場の少女のmasaのレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
3.6
淡々と生きる日々の中で、幸せに手を伸ばそうとする主人公。けれど中々上手くいかず、失うものがなくなった彼女はとある行動に出る...。

努力すればチャンスは少なからずあるというのが、現代社会の価値観だけれども、そういう訳でもない時代や国が歴史の中にはたくさんあったのだろうと感じさせられた。食べているものや部屋の内装もとても質素である。

アキ・カウリスマキ監督の作品はセリフが少なく、一つひとつのカットが短い時間で終わり、スピーディーに物語が進行していくので非常に簡潔。

ちょっと違うけれど、北野武監督の作風とも似ている。(だから自分は好きだ)

数少ない救いは、主人公に親身になってくれる兄がいたことだろうか。
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