バグダッド・カフェ 完全版のmasaのネタバレレビュー・内容・結末

「人生にはコーヒーブレイクが必要だよね」と語りかけてくれる作品。

故障したコーヒーマシンは、言うことを聞かない家族との関係に苛立つブレンダに、一息つく時間が足りていないことを示している。

問題の原因になっている夫のサルは、新しいコーヒーマシンを調達する役割を果たせず、結果、家を出ていくはめに。

そこに新しいコーヒーマシンと共にジャスミンがやってくることで、家族の関係が修復されていく。

今のままでいい、よそ者に余計なことはされたくない…と思っていても、ジャスミンが勝手に掃除をしてしまったように、時には誰かに半強制的に変化をもたらして貰うことも必要というメッセージも込められているのだろうか。

バグダッドカフェに居候？しているコックスは一体何者だったのだろうか。彼ももしかすると、過去にパートナーと別れて、砂漠に1人暮らしているのかもしれない。

途中で登場するテントを張る若者（エリック）が投げるブーメランは、離れてもまた戻ってくることを暗示している。

とはいえ、ラストシーンですんなりとイエスにならなかったのは、パートナー選びは慎重にということなのかな。

家族との関係や仕事に行き詰まった時に、また観に来よう。