このレビューはネタバレを含みます
4Kレストア版の前に一度。
ラストの、土埃塗れの顔の美しさ(そしてそれを美しいとだけしか感じ取れない自分の浅ましさ!)
アメリカンニューシネマを継いだ-不条理と諦念とほんの少しの爽快感がある-終わり方だけど、ハルの存在(とその無力さ)が印象を変えている。
テルマが(ほぼ全ての)トラブルの起点となっているが、決して悪女/誘惑者/ファムファタル(のような存在)あるいはお荷物として描かれてはいない。あからさまに男性(それも”白人“の)が2人を追い詰めていく様が映されてる。
イーストウッド『パーフェクトワールド』やホン『逃げた女』を思い出すなど。