カステラ

十二人の怒れる男のカステラのネタバレレビュー・内容・結末

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

疑いのない状態から解消されない疑問を掬い出す
弁護士に疑いを抱き、証人に疑いを抱き、検事に疑いを抱き、自らの経験から疑いを抱き、自分自身に疑いを抱く
暑く狭く不快で隔絶された空間
社会的立場や資本、体格が後景に退く公共空間(人々はお互いの名前も知らないことにすら気づいていない)
だけどこの公共空間には徹底して男性しかいない!

この対話で問題となるのは少年の無実ではなく(ましてや真犯人でもなく)、ただただ少年が「疑いなく有罪(guilty)」か「“疑いなく有罪”ではない(not guilty)」かである



そして”不寛容“には不寛容を
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