旦那しか男を知らない平凡な主婦テルマと、恋人からなかなかプロポーズされない独身のウエイトレスのルイーズ。
まったく真逆の親友同士の2人はバカンスに出掛けます。
日常の抑圧から解放されてつい羽目をはずすテルマに、世間を知り尽くしているルイーズは慎重に注意を促します。
その注意を聞かずに子どものようにはしゃぐテルマはトラブルに巻き込まれます。
弱いテルマを強く生きてきたルイーズがフォローします。
世間知らずのテルマにはイライラします。
だからー言わんこっちゃない!
しかし、あることをきっかけに立場は逆転します。
テルマの女としての真の底力、ルイーズの隠れ持った弱さが表れます。
その立場の逆転が人間味溢れて素晴らしく、アカデミー脚本賞を受賞したのには納得の映画です。
その他にも見所は随所にあって、下品にナンパしてくるトラックの運ちゃんや、ナチのような制服をきた横柄な警官を懲らしめるシーンは爽快です!
リドリー・スコットはこんなフェミニストな映画も撮るんだな、と感心しました。