偉大なテニスプレイヤー、ビーナス&セリーナ•ウィリアムズ姉妹が成功していく過程を、父親が作った計画に沿って辿った物語。
がんこで厄介な父親をウィル•スミスが演じ、オスカーまで獲った話題の作品だけど、イマイチ響かなかった。
地元のギャングとの関わりも希薄だし、むしろあのシーン必要か?と思った。
ウィル演じるリチャードは、本当に気難しく威圧的で、周りに混乱を招く人。
夫婦で喧嘩した時、妻が言った言葉がすべて。
わたしがいなければここまでこれなかった、的なことを言って、その返しが、底辺から抜けてこの生活ができたのは俺のおかげだろ、みたいな言い草。キレた妻はリチャードのズルさや傲慢さを責めて、わたしはあんたのためにここに残ってるんじゃない!ちょっとスッキリした。
娘たちには謙虚になれと教育しているが自分はどうなの?ということだと思う。
もうその時点で、この男が嫌いになる。
でも、裏を返せばこれほど憎たらしいと感じさせたウィルの演技力が見事ということか?
期待した試合のシーンも淡々として迫力がなかったので、辛口評価になりました。