この物語、ノアがアリーに語りかけてるけど元々アリーがノアに向けて書いていたなんて。こんなに愛してるのに何度も忘れてしまうの悲しい。
夏の期間だけ田舎町に来ているお嬢様のアリーと現地民のノア。アリーのどこ歩いても正統派キラキラプリンセスな感じと、正反対にノアの無鉄砲かつ影のある感じかっこいい。絶対噛み合うはずのない二人の会話。若さゆえのすれ違い。でも確かに愛し合っていたはずなのに、環境が変わったり、親の干渉を受けたりすることでいとも簡単に別れてしまう。いつもの喧嘩がきっかけで長期の別れとなり、その後ノアは手紙送るも親が阻止。アリーにはずっと届かない。この時点でもうつらすぎるし、その後ノアは戦争に行くことになって、父も親友も失い傷心状態なのに、一方アリーはキラキラ社会人生活してハイスペにプロポーズされてて、ノアの時とは一転、両親大喜びで悲しい。これはもうノアにずっと同情しっぱなし。それでも愛する努力を惜しまないノアが好き。
好きなシーンは、テラスで絵を描いたり本を読んだりするシーンと、夜中に二人でこっそり小屋で過ごすシーンと、お母さんが労働する元彼を見に行って涙流すシーンと音楽に合わせて踊るシーン。悲しい展開多いけど、綺麗なシーンも多いからすごく心が浄化される。
婚約者(金)よりノア(愛)を選んだけど、決して前者に愛がなかった訳ではなく、愛があった故にどちらを選んでも傷つき、将来への覚悟を決めないといけないのがつらい。愛を選んだからといって、その幸せが安定的に続く訳じゃなく、病が二人を襲うことだってある。愛だけじゃうまくいかないけど、愛があればうまくいくかもしれない。そう勇気づけてくれる作品でした。
what do you want?のセリフに核心をつかれドキッとした。have toじゃなくて、アリー自身の気持ちを確かめさせるまっすぐなノアの瞳。あれライアン・ゴズリングにしかできなくね?
二人で眠るように天国いけたら幸せよね。ただし、看護師の立場になった時、二人同時に並んで亡くなってたら超焦る。