◆あらすじ◆
1930年代のアメリカ南部、囚人のエヴェレット、ピート、デルマーの3人は肉体労働中に脱走する。3人は昔、エヴェレットが埋めた大金のもとへ急いでいたところ、黒人のギタリストのトミーと出会って「ずぶ濡れボーイズ」を名乗って歌でお金儲けしたり、銀行強盗のジョージ・ネルソンと会ったりと様々な寄り道を繰り返して...。
◆感想◆
囚人の3人が大金を埋めた場所へ急ぐ中で様々な出来事やトラブルに遭うストーリーとなっており、作品全般にコミカルさと明るさに満ちたシーンで構成されていて、気を抜いて観ることのできる作品となっていました。
脱走した3人、エヴェレット(ジョージ・クルーニー)、ピート(ジョン・タトゥーロ)、デルマー(ティム・ブレイク・ネルソン)はどこかふざけた雰囲気があって、口先のうまいエヴェレットにピートとデルマーが乗せられている感じがありましたが、仲の良さを感じました。エヴェレットが埋めた大金の場所は近々、湖の底になることもあって急いでいるはずなのですが、途中で何度も寄り道します。この寄り道がとても面白い。黒人ギタリストのトミーと3人が歌ってお金を稼ぐシーンは本当に楽しそうで、それでいて歌もとても良かった。
もちろん囚人なので3人は追われる身なのですが、1930年代ということもあって情報が届かず、追跡が緩いです。そのあたりはコメディとしてストーリーが構築されているので都合よく進むのですが、意外なところで警察が現れる形もあって、退屈にならない程度の緊迫感があったように思います(めっちゃ緩いけど)。
歌が思わぬ布石となっていて、ラストまで意外性があって面白い作品でした。ジョージ・クルーニーは笑顔がよく似合ってコメディだと映えます。
鑑賞日:2024年12月9日
鑑賞方法:U-NEXT