このレビューはネタバレを含みます
水俣曼荼羅を見た後、原監督の別の作品を見てみたくて鑑賞
水俣曼荼羅の時とは違って徹底して記録する側に回る原監督
そのおかげで奥崎謙三の狂人ぶりに序盤は圧倒されるものの、彼の行動の中で人間らしさと彼なりの正義が見えてくる
けど、やっと掴めそうだなと思った直後、やっぱりアンタ本物だったのか、、となる
奥崎のとった方法は過激すぎるけれど、奥崎がいなければ戦後一切語られなかっただろう現実があったんだなと
自分で通報した警察を横に座らせ
「逮捕するなら逮捕したらいいからあなたの人生勉強で聞きなさい。戦争というものはどういうものだったかというのをね」
「暴行とかそんなちゃちなことじゃないのこの人は人を殺して食ってるわけ人の肉を」
責任、真相、覚悟、ケジメというものを大切にし求めすぎたあまりにとった奥崎の行動の数々に圧倒される