秀ポン

モガンボの秀ポンのレビュー・感想・評価

モガンボ(1953年製作の映画)
2.5
お前ら動物見ろよ!!

ずーっと4人の男女の痴情のもつれをやってる。ほぼずっと気まずい空気。
わざわざアフリカの大自然の中でやることかこれ?4人のうち、蚊帳の外の夫しか散策を楽しんでない!(それはそれでかなり間抜けだ)
こんなとこまで来て何してんの?っていうチグハグ感は面白くもある。

ヒロイン2人のことは交互に嫌いになった。前半はエロイーズの嫉妬が見苦しいなって思って、終盤はリンダに良い気なもんだなって思った。

明らかに画質の違うゴリラのカットと人間のカットが交互に映され、挙句それが合成されるのがちょっと面白かった。
これを初め、あんまり自然の中にいる感じはしなかった。動物達の映像はドキュメンタリーから拝借してきたみたいでドラマ部分とのノリの違いを感じるし、森の中で撮られた映像はどれも構図が良くない。

一緒に汚れるもの同士がくっつくのには納得感があり、結構お似合いの2人だなと思った。
美しい夕日じゃなくて、茶色い川に飛び込むのが良い。

──その他、細かな感想。

・LOOKって言って振り返らせてカメラを向けるやつ、何度も続くと結構鬱陶しいだろうなと思った。

・この映画に限らず、主人公の初登場の時には、いきなり登場させるのではなく、体の一部だったり後ろ姿だったり、もしくは透ける素材越しだったりでジャブを撃ってから顔を出すもんなんだなと思った。

・のそのそ入ってきたチーターが可愛くて笑った。

・動物の扱いやら黒人の扱いやらに時代を感じた。
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