ししまる

ナイロビの蜂のししまるのレビュー・感想・評価

ナイロビの蜂(2005年製作の映画)
3.8
◼️概要
2005年英独米中のスリラードラマ。ケニア・ナイロビ駐在のイギリス人外交官ジャスティン・クエイルは、製薬会社の不正を暴こうとしていた妻テッサを殺害される。クエイルは妻の死を調べるうち、非人道的な治験がアフリカで行われていることを知る。
◼️キャスト
ジャスティン・クエイル:レイフ・ファインズ、テッサ:レイチェル・ワイズ、クエイルの上司ダニー・ヒューストン、英外務省アフリカ局長バーナード・ペレグリン:ビル・ナイ
◼️メモ
原題は「The Constant Gardener」。スパイ小説の大家ジョン・ル・カレが2001年に発表した同名小説を原作としている。レイチェル・ワイズはアカデミー助演女優賞受賞。
本作はフィクションだが、1996年、製薬企業のファイザーが大規模な細菌性髄膜炎が発生したナイジェリアで行った治療薬トロバンの治験がモデルとされる。開発中の抗生物質を保健当局の承認や親の同意なしに子どもたち約200人に投与し、11人が死亡、189人に重い後遺症が残った。ウィキリークスによってファイザーによるナイジェリアでの裏工作も暴露された。
◼️感想
気が滅入るストーリーだが、目を背けてはいけないと言い聞かせる。登場人物がやや多く、すんなり理解できない部分もあるものの、話自体は実はシンプルで、終盤は引き込まれていく。配役の妙から、リアルさは十分。アフリカの臨場感もたっぶりだが、厳しい現実にやりきれなくなる。
✳️再鑑賞
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