殺人の追憶のワイン好きのネタバレレビュー・内容・結末

雨の日に起こる殺人事件をただ解決するだけのサスペンス映画、ではないことがだんだん分かってくる。ここがポンジュノ監督の素晴らしさか。
犯人に届きそうで届かなくて、これまで確信を持って来たものが一気に崩れ去る。そんなことを繰り返し、心も体もおかしくなっていったのは刑事の方だった。悪事を働くつもりなど毛頭なく、ただ犯人を捕まえたいだけなのに警察と言う権力を乱用し、ただ自分の思い通りにならない現実を当てもない一般人にぶつけてしまう気持ちは分からなくもない。