うめまつ

地下鉄のザジのうめまつのレビュー・感想・評価

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)
4.0
思ってたんと全然ちがう。
おもちゃ箱をひっくり返したどころでなく、もう元の箱には戻せないくらい、しっちゃかめっちゃかのへんてこりんのポンポコピーのポンポコナーな感じ。カラフルにトッピングしたお菓子みたいな可愛い世界観は好きだけど、あまりにも筋がなくて途中何度も迷子になる。能面美女が出てくると毎回びっくりする。「裸が最高よ」って台詞が忘れられない。

終わらない追いかけっこ、食べ過ぎムール貝、巨大磁石、エッフェル塔とシロクマ、ドイツ娘、早送りとコマ送り、ラストの暴走はちょっとやり過ぎ感があるけど、リズム感のある映像実験はとにかく楽しい。嬉しそうにイタズラするザジの可愛さは最強。ぴょんぴょん飛び跳ねながら、ケラケラ笑うあの笑顔にかなうものはこの世にない。
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