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マンデラの名もなき看守のoliveのネタバレレビュー・内容・結末

マンデラの名もなき看守(2007年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

妻の関心事は夫の昇進、それは取りも直さず我が身の安泰、夫は天下国家を思っているのになんと小さい世界。始めはそんなふうに感じながら見ていたけれど息子を失って失意の底にいる夫に向かってあなたは家族の為に強くならねばならない、国の将来がどうなろうとも、と言う彼女は正しい。
国家を大きく論じる前に誰もが身の周りの人を真に思い守ればそれが大きな平和につながるということか。理想論に過ぎるかもしれないけれど。
看守がマンデラに尊敬の念を抱くのに時間はかからなかった、マンデラの高邁な志と人としての平等な態度、気品、それらが白人に叩き込まれたテロリストと違うことはすぐに理解できたからだろう。幼い時の友達の存在抜きにはなかったかも分からないけど。
リーダーにはリーダーとしての資質がなければならない事がよくわかる、選挙のこと以外に関心のない政治屋とは違う、言葉に真実のある人がいない事は不幸な事だと思う。
アパルトヘイトは遠い昔の事ではなかったんだなぁ。
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