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シャイロックの子供たちのoliveのレビュー・感想・評価

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)
3.6
原作は読んだ、ドラマも確か見たと思う、だけど全然覚えてなかった。池井戸潤の作品は途中煮詰まったようでも必ず最後はスカッとさせてくれるはずだと思って観た。
身内に元銀行員がいるけど仕事については一切知らないので大変だったんだろうなぁと変な所で改めて感心した。
銀行員はお金だと思ってあの札束を見ていては仕事ができないのではないだろうか、仕事で使う道具、それができない人が間違うように思う。
話としてはありそうだ、家族のために一戸建てを購入しようとしたそのタイミングであなたのおかげたと言って札束を握らされれば弱い者は絡め取られてしまうかも、弱みを握られたら転落するのみ。
パワハラの塊みたいな杉本哲太に心を病む忍成修吾、それを目の当たりにする渡辺いっけい本筋とは少し違うこんな場面が妙にリアルに感じられるのは彼らの演技力にほかならない。
池井戸潤の世界を堪能した。
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