このレビューはネタバレを含みます
2025年18本目。
ヴィニー主人公なのに気の毒なくらいいいところがなかった…車の中でディオナ責めるところとか「どの面下げて言ってる??」感がすごすぎてびっくりした。置いてかれるとこマジでざまぁwwwwだったもんなぁ。まぁつるんでる仲間も仲間だったし時代も時代だったとは思うんだが…今の時代から見ると「なんだこいつ」が強い。でも、リッチーとの友情はギリギリまで守ろうとしてたから、あそこふたりの関係性が壊れちゃったのは切なさもあったな…いやヴィニーが悪いんだけどさ。中盤の「でも(店から追い出した)ヤツらの気持ちもわかるよな…おまえだけそんな首輪してたら…」は素直すぎて笑ったし、「おまえが浮気するのはおまえの股間のせいだろ!社会のせいにするな!」はその通りすぎて笑った。お互いに思ったことはちゃんと言い合える、ほんとに兄弟みたいな関係だったんだろね。かなしいね。
反面、見た目は奇抜で悪目立ちするけど考え方は誰よりも“まとも”だったリッチー、さいご死ぬんじゃねぇかってハラハラしたけど義理父助けてくれてよかった…。関係性上手くいってなく見えたけど烈火のごとく怒り狂ってたの見てホッとしたわ。ちゃんと家族だ。
エイドリアン・ブロディリレーの一環で気軽に選んだらすげー髪型の上にストリップダンスまで見せてくれて、ブロディ目当てとしては見応えしかなかったね。セクシーサンキュー!!リッチー自身はルビーと付き合ってる以上少なくとも完全なゲイではないし(バイかもだが)、食い扶持のためにやってる感あったからしんどい仕事ではあったんだろうけど…ショーだけじゃなくからだも売ってたし……でも、それはわかりつつ、ストリップショーの客の満面の笑みがもう嬉しそうすぎたのは笑っちゃったわ。スケベが滲み出すぎてる。どっから連れてきたんだあのおじさん。ナイスすぎるわ。
サムの息子がもっと絡んでくるサスペンスチックなものを想像してたけど、描かれていたのは、ひとりの“異常者”がヘッドラインを飾るその影で、多くの“普通の市民たち”が自己の正義と常識をタテに他者を排斥し傷つけるという、いわゆる人間の愚かさだった。サスペンじゃなく社会派ドラマだね。フィルマークスのスコアはあんまり高くないけど、個人的には結構好き。あとかつてCSI:NYを高濃度で摂取してた身としてはBaba O’Rileyにめちゃくちゃテンション上がったなー!!オープニング映像が脳裏によみがえったわ。色んな意味で印象深い作品になったな。