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哀しみの街かどのmasatのレビュー・感想・評価

哀しみの街かど(1971年製作の映画)
3.0
ほぼデビュー作に近いアル・パチーノ、この時点で威力のある奴だと言うことが一眼で解る。『ゴッドファーザー』(72)『スケアクロウ』(73)へと続く助走、充分。
しかし、主役はキティ・ウィン。彼女の儚げながらチャーミングな目つきが、印象に残る。あの『エクソシスト』(73)『エクソシスト2』(77)のアシスタント役でお馴染みの彼女だが、この3本以外、見かけたことがない。
彼女はどこへ消えたのか?
本作では、ひたすら堕ちていく女を熱演するが、その元凶であるアル・パチーノを見つめる眼差しは愛らしく、離れられないのがとても良く解る。

フェイ・ダナウェイの七光りと言われたカメラマン出身のジェリー・シャッツバーグ、『スケアクロウ』(73)への助走充分。
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