うかりシネマ

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望のうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

2回目。
王道ロードムービーの冒険譚。宇宙を舞台にしているが、父親を亡くして叔父夫婦の元で暮らし、夢を叶えられない田舎の少年と置き換えると普遍的で、感情の動線も分かりやすい。

ルークは選ばれた者ではあるが、必然ではなく、レイアにとって薄氷の一手だったというバランス感覚も面白い。
後戻りのできなくなったルークは旅立ち、師匠の死を経て、冒頭で示された天命を成し遂げて終わる。単純なストーリーでありながらユニークなクリーチャーやビークルが世界を彩る。

8年前に観たときに比べて、面白さが飲み込めた。そこまで琴線に響かないのは神話類型で、本作を下敷きにした作品が普遍化していたからだろう。
ただ、後年追加されたCGのせいで、映像的な価値が損なわれて鑑賞の妨げとなっている。魅力的なクリーチャーもこのせいで十全に楽しめないのが残念。