サスペンス映画としてはちょっと退屈だったけどそこは1947年作ってことで、当時を考えればラストの怒涛で十分お釣りがくる。なるほどさすが『燃えよドラゴン』元ネタ。ウディ・アレンの『マンハッタン殺人ミステリー』でもこの映画引用されてたそうなてことはやっぱり印象深い水族館シーンも『アニー・ホール』の天文台シーンの元ネタか？並の人ではないとはいえほぼ『市民ケーン』だけで伝説のオーソン・ウェルズ。俺的にはそういう伝説の一作だけで歴史に刻印とかちょっと憧れる。『グレート・ビューティー』の作家みたいにデビュー作だけで伝説化してあとは俗悪の王と称して飲んだくれとかちょっと憧れる。飲んだくれ食いまくる日々のオーソン・ウェルズ伝記映画が観たい。
