てつじ

忘れられた人々のてつじのレビュー・感想・評価

忘れられた人々(1950年製作の映画)
3.9
ルイス・ブニュエル監督が、メキシコの経済発展の裏に潜む市井の人々の絶望的な貧困を冷徹なリアリズムで描く。重苦しい閉塞感と、そこに暮らす少年たちの犯罪に染まる日常性の明日なき姿が痛々しい。抑圧されたシュールなエロティシズムと、撲殺された二羽のニワトリの残酷な比喩。
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