kagohara

サインのkagoharaのレビュー・感想・評価

サイン(2002年製作の映画)
2.4
この映画を撮る前までは、
結構スピルバーグの再来なんて言われた訳でしたが、実際にはむしろ限られた空間の中を描くのが得意な監督だとわかりました。
スピルバーグにしても、エメリッヒにしても、ドゥニ・ヴィルヌーヴにしても、いわゆるファーストコンタクトものをとる時って、
基本的には主人公の視点とは別で、政府の人間や逆に市民を描くことで、スケールを出しスペクタクル感をうまく演出するねど、この映画は完全に主観的にしか物語が進まない。
ヒッチコックの裏窓的なアプローチで面白くはなりそうだけど、当時はファーストコンタクトものとして宣伝されていたので、ただのサスペンスホラーならそういう小さなスケールのものとして宣伝したほうが良いと思う。
この後のレディ・イン・ザ・ウォーターとかハプニングもそうだけど、なんかスケールが大きそうに見せて、結局アクションやスペクタクルシーンがあまりに下手って言うか、やる気もない?
そう考えると、リドリー・スコットとかギレルモ・デル・トロとかはとんでもなか器用だとわかります。

ホラーが得意な人は限定的な空間の使い方に長けているために、多くの人が入り乱れたりするアクション映画やスペクタクル映画には向いてないと思いました。
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