ミシェル・ゴンドリーの手作り感あふれるダンボール・シーンを観たい方にめちゃめちゃお薦めです。
レンタル・ビデオ店の留守を預かった店員モス・デフと、店へ普段から入りびたっているジャック・ブラックが、手作り映画を製作することになる。チープ感満載のゴーストバスターズでは、くねくね曲がったレーザー光線を模したモールをつるしたまま歩き回るのが可笑しい。
リメイクしたそういう映画を、ジャック・ブラックは苦し紛れに出まかせで”Sweded"と呼んでしまう。いまではYoutubeへ多くの人がアップしているそういった作品は「スター・ウオーズ SWEDED 」や「マトリックス SWEDED」ということになるのだろう。
この楽しさは、ゴーストバスターズごっごを夢中でかつ真剣にやっている楽しさだ。子供の頃に遊びに夢中になっていて、気がつくと日が暮れていた。時間を忘れて没頭しているタイプの楽しさ。
地元出身とされる有名なジャズ ピアニストのファッツ・ウォーラー役を自分がやると言って、顔を茶色に塗って現れたジャック・ブラックに対して、やれやれという感じで店長のダニー・グローヴァーが外へいって二人で話をするシーンが好きだった。悪気はないのはわかるけど、それはありえないでしょみたいな雰囲気。
我々は自分の相手と人種が同じだろうが違っていようが、時に間違えたり、やりすぎたりしてしまう。
くすっと笑える小ネタもたくさん楽しめます。