HidekiIshimoto

赤い靴のHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

赤い靴(1948年製作の映画)
5.0
昔観てなんかすげえの記憶だけあったけど、改めて観れば最初の方はバレエ舞台や練習場面がなんかモタモタバラバラで、やっぱ昔のバレエはこんななのかぁ、とか主演のモイラ・シアラーって人もいまいち花がないなぁ、とか思わせるのはたぶんわざと。いざ赤い靴の舞台が幕開けたら超新星爆発みたいに輝く彼女のダンス!で心底ふっ飛んだ。なんというパフォーマンス!なんという魅力!さらに舞台上のバレエが映画技法の魔術に呑み込まれていくなんという演出。凄すぎて笑いながら涙出た。でここから後半は数多の表現者を悩ませ俺もそれなりに悩んだ"愛か芸術か問題"に突入、は当然ながら悲劇の幕へ。俺の苦悩は悲喜劇で幕だった。「ブラック・スワン』もこれなくしてはと思わせる『血を吸うカメラ』監督による血を吸うバレエ映画。バレエやってる人必見!