HidekiIshimoto

夜霧の恋人たちのHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)
4.0
タイトルでまた誰か死ぬ怖い色恋映画かと思ったら、オフビートかつスラップスティックなドタバタ映画だった。こんなことも出来るトリュフォーだったかとちょっとびっくり。前作ドワネルではちゃんと可愛く更生してたのにまた牢屋から始まって笑。また抵抗して逃亡かよと草。またトリュフォー実体験なのかと苦草。けどレオは可愛いさ更にアップ。finの文字でて「夜霧はどこじゃい…」と思わず呟く。オフビートならぬオフタイトルですか。原題翻訳してみたら『盗まれた唇』。どっちかというと奪われた唇。奪われるのが世界一似合うレオ。奪う人妻が世界一似合うこの美女なんかで観たと思ったら去年マリエンバートで会った美女だった。他にも名監督作に色々出てる筋金入り生唾美女だった。どんどん軽く面白くなるドワネルの冒険。改めて独特かつ耳触りのいいレオの声。過激で品があり永遠のモラトリアムみたいなヌーベルバーグの本体がこの声。