クソつよ重力の黒色矮星が地球に迫ってくる話。OPクレジットを見てるといつもの東宝特撮って感じの安心感があるんですが、開始早々ロケットが重力に捕まって、ヒロイン2人の親なりフィアンセなりが帰らぬ人になってしまいます。
突如として太陽系の外に現れた星、ゴラス。質量は地球の6000倍もあり、周りの星を呑み込みながら更に成長するという、お前ほんとにただの星なんか? と疑いたくなるようなスペックの持ち主。こいつが地球に向かっていて、そのままでは直撃、地球消滅の危機が訪れます。
衝突を回避しようにも、ゴラスは質量がありすぎるので、破壊するのは不可能。それなら地球を動かせばいいじゃない、ということで(?)、南極に大量のロケットエンジンを作って、地球を動かす大プロジェクトが始動します。
一応の主役(ロケット乗り)はいるものの、話としてはどちらかと言うと群像劇のような感じです。
土星の輪っかだけゴラスに吸われたり、南極基地の建設シーンだったり、当時の特撮レベルの高さが伺えるものの、設定がゆるいと言うか、そんだけの引力がある星なら宇宙規模でヤバいのでは? とも思うんですが、人類の集合知、科学と平和を描く作品なので、そこを突っ込むのは野暮かもしれない。
観た日:2025/1/5