社会のダストダス

キングコング対ゴジラの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)
3.3
「ゴジラの逆襲」から7年を置いての満を持しての3作目。この間にラドンやモスラも登場し、世はまさに大怪獣時代が到来。
日本のゴジラとアメリカのキングコングの世紀の対決。
この作品からカラーになり今のゴジラ先生のイメージが固まる。

あらすじ
南太平洋メラネシアに位置するファロ島に伝わる「巨大なる魔人」が目覚めたという噂を聞きつけたテレビ番組が取材班を島に送る。一方、北極海では氷漬けになっていたゴジラが海水温の上昇により目覚める。ゴジラは帰巣本能により再び日本に向かい始める。
ファロ島では巨大な大ダコの襲撃により大混乱が起こったが、そこへキングコングが現れ大ダコを追い払う。戦いの後眠りに落ちたキングコングを日本に連れて帰ろうと取材班は考える。

ファロ島の原住民…   肌を黒く塗っただけの 日 本 人 !!!
コングを島から連れ出す方法が…   い か だ !!?
本作の人間ドラマは凄まじいので、その目でご覧いただきたい…

人間のエゴで日本まで連れてこられた上にゴジラにけしかけられるコング氏。初戦は放射火炎を使えるゴジラに対してさすがに分が悪く、岩を投げつけて抗議することしかできない。
コングがいじけて去った後、自衛隊は送電線による「100万ボルト作戦」により富士山麓でゴジラの進行阻止に成功する。
恥をかかされたコングはやけになって高圧線に触れたことでゴジラに対抗しうる帯電体質を得る。
その後またしても眠りに落ちたコングを気球で吊るして(えぇ・・)、富士山麓で野宿していたゴジラに再びけしかけ決戦の火ぶたが切られる!!!

前作から7年たっての続編で、日本がすごく豊かになっているのに驚き。これが教科書に出てきた高度経済成長期と言うやつか。ちなみに序盤にアメリカの原潜が沈められる以外にアメリカ要素はない(日米対決とは…)

今回の決戦の地は熱海。またしてもわざわざ熱海城を挟んでのボクシングが行われる、貴重な城が…
コングが崖下に隠れてゴジラを待ち伏せする場面や木をゴジラの口に突っ込むシーンは爆笑モノなので一見の価値あり。
少し安っぽいけど楽しく観れる娯楽作品。