〝ソ連式シンデレラ物語〟とされてるものの、その手のマニアが食いつくと痛い目に合いそうだ、、(〝ソ連式〟って所が重要である!)
アカデミー賞外国語映画賞を始めとし、ブリュッセル国際映画祭では最優秀女優賞、ポルトガル国際映画祭ではグランプリ受賞と、他国での評価は良かったものの、本国ソ連では〝ソ連女性のイメージに相応しくない!〟って事で、メニショフ監督のアカデミー賞受賞式への出席が許可されなかったとか、、
第1部では恋に仕事に奮闘する20代の日々を。第2部では30代すっ飛ばして40代に突入した彼女たちの〝その後〟が描かれる。このすっ飛ばしの二部構成は、人生如何に〝あっという間〟であるかを物語っているようだ。但し焦る事はない!〝40歳からが人生の始まり〟である事をこの映画が教えてくれるに違いない。
そういった意味では映画に〝夢物語〟を求める人には徹底的に向かない作品なのかも知れない。当人にとっての〝白馬の王子〟も側から見たら、只の◯◯野郎かも知れず、その辺りの描き方はリアルを極めてる。劇的な何かが起こる訳でもないが、観るもののタイミング次第で色々な見方が出来そうだ。
テーマソングにしみじみ、ほっこり。ヒロインを取り巻くギャラリーがあったかい。