エブリデイねむろう

怪談新耳袋 殴り込み!劇場版<北海道編>のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

3.5
実話怪談集「怪談新耳袋」の制作スタッフが怪談で語られた場所を実際に訪れて検証を行うという心霊ドキュメンタリー「殴り込み!シリーズ」第8弾にして劇場公開作品第4弾。
監督:青木勝紀

「樹海ふたたび」

北海道へ発つ2日前。
ギンティとシックスセンスは樹海へ向かった。
それはホラー作家・平山夢明の扇動からはじまる。

「心霊撮るなら樹海に行ってわら人形くらいむしってこいよ」

確かにそのとおりである。
新耳Gメンにはそろそろ呪われてほしい。
平山夢明は我々視聴者のきもちがよくわかっている。
さすが大人気作家の風格である。

ということで、わら人形(なければ自殺者の遺留品)を持ってこいというミッションのため樹海に潜入する小林力夫。
平山がわら人形を見たのは2年前。
あるかどうかもわからないものを探して樹海をさまようおっさん2人。

果たして、わら人形をみつけることはできるのか?

「白銀の大地へ」

新たな隊員(呪物)とともに北海道へ降り立つおじさんたち。
最初にむかったスポットは某滝。
そこには自殺者があとを絶たないトイレがあるという。

雪深い北海道にあっては雪を踏みかためて道を拓く必要がある。
最年少の力夫隊員の出番である。

しかし、ここでまさかの緊急事態。

力夫、骨折。

診断書に書かれた本名がそのまま晒されてるのは草。

新隊員の天ぷらは普通に笑う。

「崩れた館に棲みつく霊」

地元にある某ドライブイン。
そこでは生首の霊が出るのだという。

ちぎれた数珠が散らばってるのは普通に怖い。

そして、肋骨が折れている力夫のシックスセンスも反応。
心霊写真はまぁ、ただの壁の模様ですね。

「廃寺に残る納骨堂」

北海道にある忌まわしき廃寺。
そこに残された納骨堂には幽霊が出るのだという。

さぁ、挑発をしよう。

広い納骨堂をつかって新隊員探しゲーム。
2階のろうそくが不自然に揺れまくってるのが怖い。

「円形校舎の怪」

北海道の森深い場所にひっそりと残された学校廃墟。
ここを訪れた地元民は、肝試しついでに記念写真を撮影した。
5人しかいなかったはずの写真には、なぜか7人の人物が記録されていた。

そんな呪われた廃墟を下見するおじさんたち。
床に溜まった水が凍ってしまいスキー場のようになっている。
肋骨が折れているのに無邪気に滑走を楽しむシックスセンス力夫。

しかし、ここでも事件が起きてしまう。

ギンティ小林、骨折。

診断書に書かれた本名がそのまま晒されてるのは草。

しかも力夫と同じ肋骨の負傷。
2人合わせて十二骨である、とでもいうのだろうか。

検証のラストで奇妙な声が入ってるけど、カラスっぽい。

「幽霊村 前編」

ふたたび平山夢明の幽霊トーク。
絶対に幽霊が見られる場所を探していたという平山。
それが、北海道にある某温泉街なのだという。

そこにそびえるは巨大なホテル廃墟。

そこでブードゥー教の呪いのダンスを披露。
ギンティ小林による「ブリーフドゥの儀式」がはじまる!

これクッソすき♪

結婚式から新婚初夜の流れもすき。

そしてギンティガチギレ回。

意外と怖がりなんだな、ギンティ。

<総評>

どうしても不謹慎の方向性がやわらかいな。
結婚式とかまぁいいんだけど、そういうんじゃないんだ。
もっとこう、死者を冒涜していくような感じが見たい。

こっちがドン引きするレベルのやつ。

強姦殺人があった現場でAV撮影するみたいな、そういうノリ。

そっち方向での過激さは劇場版になってすっかり鳴りをひそめた感じ。
いやほんと、おじさんたちには本気で呪われてほしいんで。
今回も「はち」はかわいかった。

劇場版ではこれ以上は無理なのかなぁ。

2024ー旧017