デイジーベル

ゼイリブのデイジーベルのレビュー・感想・評価

ゼイリブ(1988年製作の映画)
3.9
【映画史上、永遠に語り継がれるであろう長い喧嘩】

社会風刺(「情報化社会(マスメディア等)」、「消費社会」や「格差社会」への批判)を、他の″難解″な映画とは真逆に、″ストレート″に伝えてくる作品。

B級作品で有りながらも、映像は綺麗で(当時としては)、内容も含め今見ても、本当に素晴らしく面白い作品。

途中の″サングラスをかける″か″かけない″かで争う2人の男の戦いは正に″死闘″と言えるだろう。(ある意味でこの作品のハイライトとも言えなくもない)尺も長く(およそ6分間)、「流石になげーよ!」と突っ込みたくなる事請け合いだ。(主演が元プロレスラーである事もあり、大技も炸裂する!)

物悲しくもあり、素晴らしいラストシーンは皮肉(ブラックユーモア)も効いていて、秀逸であり、個人的にはカーペンターのベスト3に入る傑作。



【余談】だが、我々一般庶民を″奴隷″の様に働かせ、騙し(洗脳し)、利益を搾取している、権力者(「経営者」や「政治家」)こそが、ひょっとしたら私達と見分けがつかない″侵略者(エイリアン)″なのかも知れない。