ちろる

オズのちろるのレビュー・感想・評価

オズ(1985年製作の映画)
3.8
ディズニー映画版「オズの魔法使い」なのかと思ってたら、エメラルドシティから戻ってきたドロシーのその後を描いた作品でした。
オズでの不思議な話をする事で精神病院に入れられてしまうドロシーが、危険な電気治療をされそうになるオープニングが結構怖い。
子どもだったらかなり震え上がってしまうような穏やかではない30分からスタート。

少しキモ可愛い鶏のビリーナがお供となってなんとかエメラルドシティにたどり着いたものの、ホイーラーズはほんとただただ造形が怖い。
まるでテリー・ギリアムとかティム・バートンの世界かと思うほどだし、モンビの城はホーンテッドマンション並み。
ドロシーは、ジュディ・ガーランドが演じたあのドロシーよりもずっと小さな少女という印象なのだけど、とてもしっかり者。
今回は仲間を助けるべく頼もしい働きを見せてくれる♪

エメラルドシティに再び行くことを待ち望んでいたドロシーは、前回とは全く異なる世界に戸惑い、新たな相棒ティックトックや、ジャック、そしてガンプ、仲間にして恐ろしいモンビ女王やノーム王に立ち向かう。
行方不明になったかかしは一体どこに?

こちらの作品で楽しめるのはなんといっても当時最新の素晴らしい映像技術。
たとえばノーム王やノームの民岩と一体化した存在で、クレイメーションを用いてアカデミー賞にノミネートされた。
ジャック、ビリーナ、ガンプ、ティック・トックには非常に精巧なアニマトロニクスが用いられ、ドロシーとの自然なコミュニケーションを実現させていました。
間違いなくキッズ向けの作品なのだろうが、かなりスペクタクル感のある冒険物語。
ドロシーはもちろんのこと、オズマ姫もめちゃくちゃ可愛くて、エメラルドシティの仲間達の温かさにもヒロイン2人ににも癒されました。
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