生産者と消費者の断絶を知らしめる映画。
牛、鶏、豚の加工シーンに目がいってしまう本作。
だが、何よりも驚いたのはレタスやトマト、アーモンド、岩塩のシーンだ。
まず、様々な機械が用いられて生産していること。効率性を目指すのは世の常であるから当たり前のことなのだが、異様だった。
そして、何よりも崖然としたのは生産しているものを一見するだけでは気付けなかったことだ。普段、口にしているにも関わらず、瞬時に判別できなかったのだ。美味しいとか、不味いとか味覚を気にする癖に、食材がどのように生産されているかを気にしてこなかったのだ。これは生きる者として恥ずかしかった。
本作は食べて生きる者が知るべきことが詰まっている。