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ロープのネのネタバレレビュー・内容・結末

ロープ(1948年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ブランドンはパーティーの中でもニーチェの超人思想に触れるが、ルパートの方では特に成績が優秀であったりニーチェを崇拝している素振りは見られない。特に恋人同士といった描写もないので、ルパートがなぜブランドンの計画に参加したのかが不明瞭で、ただただ足手纏いに見えたのが残念だった。ローブとレオポルド事件のことをある程度知らないと、この作品だけでは全てを読み取るのは難しいかも、と思った。ルパートの人物像がもう少し掘られるとよかった。

既にデイヴィッドは殺され、チェストの下にいるということを知っているわたしたちは、スリルを楽しむことすらないものの、2人と同じようにヒヤヒヤしながら顛末を見守る。勝手に共犯者のような心持ちだった。

死体の入ったチェストに食事を飾り、殺人に使ったロープを被害者の父親に渡したり、非常にスリルの味わい方が悪趣味でよかった。
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