映画漬廃人伊波興一

ロープの映画漬廃人伊波興一のレビュー・感想・評価

ロープ(1948年製作の映画)
4.8
「ホークス・ヒッチコック主義」の言葉の意味を無条件で理解出来た
ヒッチコック「ロープ」

フランスのヌーヴェルヴァーグのムーブメントの中でにわかに沸き上がった「ホークス・ヒッチコック主義」という言葉。別の言い方にすれば「作家主義政策」とも変えられるそうです。

このムーブメントは色んな弊害も生じますが少なくとも「単なる活劇職人ホークス」「単なるスリラーの名手ヒッチコック」という故のない軽視の連帯に風穴を開けるために大きな役割を果たしたという功績は評価されてもイイと思います。

ワタシ個人がこの言葉の意味を体感できた作品がこの「ロープ」
公開当時はヒッチファン(あくまで自称の)から大ブーイング。
当然ですが上記の「スリラーの名手」としてしかヒッチを観れなかった者たちにこの作品の面白さなど分かるはずもないのです