コマミー

デスプルーフ in グラインドハウスのコマミーのレビュー・感想・評価

4.1
【最高にイカす激突】

※クエンティン・タランティーノの作品を巡る旅⑥


おそらく「パルプフィクション」以降の作品の中では、ダントツに好きな作品だ。
「キル・ビル」で一回は、エンタメ路線に移りながらも、同じくエンタメ路線であってもその印象が"払拭"された作品なのではないか。

さて本作は、タランティーノの盟友ロバート・ロドリゲスと組んで、昔の"超低予算の映画の雰囲気"を再現して作った「グラインド・ハウス」二部作の一作である。「プラネット・テラー」同様、劇中では"フィルムの劣化"による、焼失みたいな演出や、黒斑のノイズ,バグみたいな物など、今の[デジタル世代]では見れないような様相の演出も多数登場する。

 {まさに、マニアのための映画!}

本作の魅力と言えば、あのスピルバーグの初期の作品「激突!」をオマージュしたような作品であることだ。しかし、スピルバーグのでは生ぬるいほどに、カーアクションが"凄絶に、炸裂"する。
簡単に言うと、生ぬるい"仕返し"をしない「激突!」と言ったところだろう。その次点で、私は心を打たれた。
チャーリー・シーンの「処刑ライダー」も思い浮かべても良いだろう。

そしてもう一つの見所は、カート・ラッセルの"スタントマン"の立場の変化も見物だ。あれほど"スッキリする変化"は、初めてだ。それに比べたら、[ゾーイ・ベル]率いる"女たち"が、よほどかっこよく見える。

こちらをご覧になった皆さんには、是非ロドリゲス側のグラインド・ハウス、「プラネット・テラー」もご覧いただきたい。
きっとハマること間違いなし!まさに、エログロ…"エキサイティングの嵐"!


二人が、渾身の力を込めて作った、劇的アクション映画を、是非"ご家族みんな"でお楽しみくださいw…。
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