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シコふんじゃった。のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

シコふんじゃった。(1991年製作の映画)
3.3
やむなく廃部寸前の弱小相撲部に入ることになった大学生の奮闘をコミカルに描いたコメディ。
監督、脚本は周防正行。(1991)

教立大学4年生の山本秋平(本木雅弘)は、授業には出席せず遊んでばかり。
親のコネで大手企業への就職が内定していたが、卒論指導の穴山教授(柄本明)に呼び出され、卒業に必要な単位がほしかったら一日だけ相撲部員になって試合に出ろと言われる。
強豪だった教立大相撲部(何と穴山教授は元学生横綱)だが、弱体化して部員は一人だけになり、廃部の危機に瀕していた。
やむなく、同意するが、試合には5人のメンバーが必要だった…。

~その他の登場人物~
・青木富夫(竹中直人):8年生で、唯一の相撲部員。相撲が大好きだが、すぐ緊張して下痢ピーになる。試合で一度も勝ったことがない。
・田中豊作(田口浩正):肥満体で運動神経ゼロ。クリスチャン。友だちがいない。気が小さく、立合いでは目を閉じてしまう。
・山本春雄(宝井誠明):秋平の弟。ガリガリに痩せている。気合いだけはある。女子学生に人気。
・ジョージ・スマイリー(ロバート・ホフマン):オックフォード大学でラグビー部員だった交換留学生。がっしり体型。クリスチャン。お尻を見せることを拒否し、まわしの下にパンツをはくことを条件に入部。
・川村夏子(清水美砂):相撲部の永久マネージャー。穴山教授の研究室に属する大学院生。
・間宮正子(梅本律子):巨体。春雄に憧れて相撲部マネージャーとなる。
・相撲部OBの熊田(六平直政)
・北東学院大学の相撲部員、倉高/北東のケン(宮坂ひろし)外
・わんぱく相撲の少年たち

"1932年来日したジャン・コクトーのエッセイ「僕の初旅(Mon Premier voyage)」に収録された相撲観戦記の一説"

漫画的な和風コメディ。
小津安二郎監督ヘのオマージュとして、青木富夫="突貫小僧"の役名のキャラクターを竹中直人が(周防監督のその後の作品でも)演じて作品を支える。
この映画の作風は、より万人受けする「Shall we ダンス?」に引き継がれる。
おおたか静流(しずる)による挿入歌「悲しくてやりきれない」が心に沁みる。
(エンディングは「林檎の木の下で」)。
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