にく

ホビット 思いがけない冒険のにくのレビュー・感想・評価

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P・ジャクソン監督『ホビット 思いがけない冒険』(12)を3Dで。話題の48HFR(1秒間に48コマ)に目が慣れていないせいもあるのだろうが、「違和感」の最大の原因は、人物を捉えるショットのサイズが『LotR』に比してかなり大きい(クロースアップの多用)ところにある様に思われた。
『ホビット』の不幸は、かかるアップショットの中心にイライジャ・ウッドの大きく美しい、そして光と闇の間に揺れる「瞳」を据えることができなかったところにあるのではないか。なぞなぞに興じるゴラムの瞳には目を奪われたが、かえってこれと切返されるM・フリーマンの瞳の方に物足りなさを感じた。
『ホビット』をIMAXにて再見(@ユナイテッド・シネマとしまえん)。新宿タイムズスクエアのアイマックスシアター(18m×25m)で味わった眩暈感再び、と迄はいかなかったが、新宿ピカデリーの3Dに比べて背景が人物により馴染んでいるように見えた。HFRを堪能するならIMAXがお勧め。
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