このレビューはネタバレを含みます
BSで録画視聴。
核ミサイルの発射命令を巡るアメリカの原子力潜水艦内部での緊張感溢れる対立が描かれる。
受信途中で途切れてしまった命令に対し、ジーン・ハックマン扮する艦長は「発射」と判断。一方デンゼル・ワシントン扮する副長は「正確な命令を確認するまでは保留すべき」と主張。通信が故障した潜水艦内部は逃げ場のない空間であることも相まって息もできないほどヒリヒリした空気に包まれる。テレビ画面で気楽に観ているはずのこっちも息を止めてしまった。
最後に発射中止が明確になり、全てが丸くおさまって物語は終わる。ラストのやり取りはハックマンが非を認めると見せて…と、思わずニヤリとなってしまった。
ふと制作年を確かめたら1995年でもう30年近く経っていることに驚いた。現在の世界情勢がこの映画の比ではないほどキナ臭くなっているのは不安しかない。
こういう緊迫感はフィクションだけにとどまったままであってほしいと切に願う。