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プラダを着た悪魔のtaroのネタバレレビュー・内容・結末

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

前半は主人公の奮闘と変化の場面。行き過ぎたファッション業界の仕事観とそれに振り回される主人公の対比がユニークで面白く、見ていて飽きないシーンが多かった。
それぞれのキャラがどんな服を着ているのか見るだけでも楽しめる。
後半にかけてミランダと主人公が重なって話のテーマがより鮮明になった。主人公だけでなくミランダにとっても離婚という生き方を変えるきっかけとなりうる選択の時だったが、ミランダはファッション業界を守り、時には他人を蹴落としても生き残る仕事中心の生活を変えなかった。もしかしたら変えることが出来なかったのかもしれない。
一方で、主人公の転職先に直々に推薦状を書いてくれていた事が分かるシーンはラストにして1番の名シーンだった。
’プラダを着た悪魔‘ミランダも主人公も観客も理想と現実との間で揺り動かされて、どのキャラに感情移入すれば良いのか難しい映画だった。
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