ShojiIkura

プラダを着た悪魔のShojiIkuraのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.5
 今の世の中、こんなパワハラ上司はカリスマ編集長と言えども訴えられると思うが、これくらいはっきりしていたほうがドラマにはなる。
 原作は小説。映像化に当たり意識したのは奮闘する主人公、アンドレアのシンデレラのような変貌ぶりだろう。我々からすれば、ダサいとバカにされていた頃のアン・ハサウェイも美しきオーラは隠しきれていないと思うし。華麗に変身後のアンドレアの方が、おいおいやりすぎと笑ってしまうくらいだけど、この映画の楽しみの半分くらいは、アン・ハサウェイの七変化と思うので、ファンの方は、堪能して下さい。
 ニューヨークのオフィスを舞台にしたOLが主人公の話しは、とにかく美人な女優を使って都会のスマートさと、ドタバタした人間臭さでギャップ萌えさせて、最後はその人間臭さの部分で人生で何が大事なのかを知ってほっこりする話しがテッパン。この映画もそのレールにしっかり乗っている。日本のOLの話しみたいに共感するのは難しいが、ヒロインの美しさにうっとりした上にほっこり出来たら、楽しめたと言えるだろう。
 ひねくれ者の僕は、もっと等身大で身近な感じの女優さんを使ったら、共感出来たのではと思ってしまった。
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