なんか色々なところでつまみ観してきた気がするけど、初めて最初から最後までしっかり鑑賞した。
「鬼上司+純粋な新人」×コメディー×ヒューマン、というものすご構造がしっかりした作品につき、そりゃぁもう面白いさ。言い方は悪いがサルでも面白くできる構造を持った作品。
ということで普通に楽しめたんだが、現代的な目線で見ると若干気になるところもあり。
まずは鬼上司のミランダ、いわゆるパワハラ全開の挙動を取り、これがこの物語のキーアクセントとなってるんだが、やっぱこれ、「ひどい」とか「アンドレアが可哀そう」とかいう倫理的問題というよりも、ビジネスマンとして純粋に非合理というか、頭悪い挙動だよなーと思ってしまう。
心理的安全性を担保してあげてないからディスコミュニケーション起きまくってるし、必要な情報が入ってこないから判断もものすご間違えるだろうし。
ということで、ミランダは性格ではなく頭が悪い、という気づきを新たに得たもの。
あとさ、アンドレアの彼氏への物語上の措置は、これで良いんだろうか。
アンドレアにだけ変わらないことを求めて自分は何も譲ろうとしない、こんなやつのもとにアンドレアが帰ってきてハッピーエンド、て、ちょっと今の感覚で観ると違う気がするよなー。
ま、今の価値観で過去を断罪するのもアレなので、重箱攻撃はこれくらいに。色々言いましたが、面白い作品であることに違いはないです。