けんぼー

007/ダイ・アナザー・デイのけんぼーのレビュー・感想・評価

007/ダイ・アナザー・デイ(2002年製作の映画)
3.4
2020年鑑賞185本目。
シリーズ40周年、20作品目の記念作品。もうなんでもありのド派手でおバカな超大作娯楽映画のお祭りじゃ!

007シリーズ第20作目の鑑賞。
シリーズの節目となる記念作品ということだけあって、アクションやCG盛り盛りのド派手映画となっている。さらにシリーズファンが喜ぶ演出として、これまでの作品で出てきた「Q」によるトンデモ発明品が再登場する。ジェットパックやワニ型潜水艇など。
ボンドによる伝統芸能、「出会った直後セックス」が今回も炸裂。これも昔からのファンに対するサービスか。
序盤で北朝鮮に捕まり、捕虜となるボンド。ソ連、ロシア、北朝鮮との緊張関係など、007シリーズはこれまでも当時の世界情勢を物語に反映してきた。捕虜になるボンドを見るのは初めて。しかもそこから14ヶ月も北朝鮮に捕まり、ヒゲモジャになる。
ようやく本国に帰ることができたかと思ったら今度は密告に疑いをかけられ、「00」の資格を剥奪され、単独で行動することに。こんな展開も前あったよね。
細かい突っ込みどころの多さは初期の007作品を彷彿とさせる。記念作品だからまあいっか。と言わんばかりのIQの低さだった。
記念作品ということで僕もシリーズのここまでの総括を簡単にしてみようかなと思う。
スパイ映画の代表作となった007だが、シリーズ初期は話のスケールに当時の撮影技術が追いついておらず、バカっぽく見えてしまい、そのバカ路線を強化してきた時代もあった。そんな時代が長く続いて、ジョン・グレン監督のリアリティとアクション強化の時代に入る。その後、CG技術が発達し、話のスケールに見合うリアルな映像表現ができたことでド派手アクションとCGの時代へ。だが、その後まもなく今度はCG技術が先に行き過ぎて表現が逆にバカっぽく見えてしまう時代に。
といった感じでしょうか。
この後のダニエル・クレイグ版の007がどうなっていくのか。残念ながら公開延期となった最新作「ノー・タイム・トウ・ダイ」に向けて引き続き見ていきたい。

2020/10/12鑑賞