けんぼーさんの映画レビュー・感想・評価

けんぼー

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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

現代の食文化に対する風刺のスパイスがたっぷりと効いたフルコース。前菜からデザート、そしてラストの「後味」、すべてが味わい深い。

まず、みんな大好き(だよね!?)アニャ・テイラー・ジョイが出てる時点で
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.7

「応答せよ、応答せよ、こちらあみ子、こちらあみ子」
ちょっと変だけど真っ直ぐな少女の呼びかけに応えてくれる人はいるのか。

filmarks試写にて鑑賞させていただきました。私の地元では今の所劇場公開
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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

3.9

タイカ・ワイティティらしさ全開でお送りする頑固オヤジと悪ガキの超凸凹コンビによるサバイバル。

スーパー悪ガキの「リッキー」と、その里親になった「ヘクター」が、とある悲劇をきっかけに逃亡者となり、森で
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.7

タイカ・ワイティティ監督による、ヴァンパイアたちのシェアハウスをドキュメンタリーチックに描いたコメディ。

タイカ・ワイティティ監督作品の特徴である「ヘンテコなキャラクターたちによる愛の物語」は本作で
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.5

先に謝っておきます。コナンファンの皆様、申し訳ございません!
ヒットの要因は頭では理解できる、だけど心が納得しない・・・。


まず、私のコナン作品の知識レベルからお話しておきますと、アニメを小学生く
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

庵野秀明の関与が足りなかったか。つまらなくはないが、んー、何かが足りない!

『シン・ゴジラ』『シン・エヴァ』が奇跡だったのか、もちろん私に「ウルトラマン」に関する知識があまりなかったのも悪かったのか
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ボーイ(2010年製作の映画)

4.0

タイカ・ワイティティ節炸裂!
愛くるしいヘンテコなキャラクターたちの家族愛と少年の成長物語。

『イーグルVSシャーク』に続いて「タイカ・ワイティティ」監督の初期作品を鑑賞。

私の中でのタイカ・ワイ
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イーグル vs シャーク(2007年製作の映画)

4.1

ヘンテコでダサくて不器用で、でも愛くるしいキャラクター達が織りなすラブストーリー。

『ソー:ラグナロク』(意地でも「バトルロワイヤル」とは呼ばない)で知った「タイカ・ワイティティ」監督。
今年『ソー
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水俣曼荼羅(2020年製作の映画)

4.5

水俣病は終わっていない。
もはや学校の授業で取り扱うべきヤバい国「ニッポン」の一面と、「人間」の美しさ、強さ、面白さを描く原一男監督の集大成。

以前から気になっていたのですが、やっと地元新潟で公開と
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MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

3.9

静かな音、美しい映像で魅せる少年少女たちの純粋無垢で不安定なコミュニティと残虐性。

とある国の、とある山の中で生活している「モノス(猿)」と呼ばれる少年少女たちからなるゲリラ部隊の物語。

まず印象
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.9

いやあ、狂ってるね!笑
行き先不明の「おもてたんと違う系」映画。

まず、ポスターの写真から意味不明。笑
教会をバックに銃を構える人々と、上空に浮かぶUFO。
意味が分からん笑。

こちらも最近鑑賞し
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.9

これはやられた・・・。衝撃の胸糞映画。
これから観賞する方は事前情報なしで見るのをおすすめします!

ということで、物語の筋などを話してしまうとこの作品から受ける衝撃が少なくなってしまうため、感想とい
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.9

「洗礼」を受けた少女が「女性」へと変化していく。抑えきれない「欲望」と「生(性)」を生々しく描いた作品。

ある少女が大学進学をし、そこで先輩たちからの「洗礼」を受けることで次第に自分の中にある「欲望
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.2

面白い!けど、悲しい・・・。
ちゃんと『ドクター・ストレンジ』の続編であり、MCU作品であり、「サム・ライミ監督作品」でもある衝撃作。

待ちに待った『ドクター・ストレンジ』の新作。2D字幕で2回、4
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オズ はじまりの戦い(2013年製作の映画)

3.3

今思えばこれは『ドクター・ストレンジ』に向けての布石だったのかもしれない。サム・ライミが描く魔法冒険ファンタジー。

サム・ライミ監督最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に向
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スペル(2009年製作の映画)

3.5

サム・ライミらしさが帰ってきたぞ!新たな技術で描くサム・ライミの笑えるホラー。

サム・ライミ監督最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に向けて鑑賞。

久々にサム・ライミらし
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ギフト(2000年製作の映画)

3.6

「霊能力」という「呪い」を背負った主人公を描くスリラー作品。

サム・ライミ監督最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に向けて鑑賞。

前作『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』でどこかへ
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ラブ・オブ・ザ・ゲーム(1999年製作の映画)

3.5

これまでにないサム・ライミの新たな一面。嫌いじゃないけど、サム・ライミらしさは、、、どこいった??

サム・ライミ監督最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に向けて鑑賞。

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シンプル・プラン(1998年製作の映画)

3.6

「お金」という「呪い」に翻弄される人間を描いた、これまた新たなサム・ライミの一面が垣間見える一作。

サム・ライミ監督最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に向けて鑑賞。

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クイック&デッド(1995年製作の映画)

3.5

シャロン・ストーンがかっこいい!
銃の早撃ちという男同士の戦いの中に身を投じる女性の復讐劇。

サム・ライミ監督最新作『ドクター・ストレンジ/ マルチバース・オブ・マッドネス』に向けて鑑賞。

サム・
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死霊のはらわたIII/キャプテン・スーパーマーケット(1993年製作の映画)

3.2

Groovy!としか言いようがねえ!
もはや原題にも「EVIL DEAD」が付かなくなった、『死霊のはらわた』の続編と言っていいのか疑問が残る「コメディ」作品。

サム・ライミ監督最新作『ドクター・ス
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ダークマン(1990年製作の映画)

3.3

サム・ライミ版『スパイダーマン』の原点ここにあり。ホラー的表現を生かしたダークヒーロー作品。

サム・ライミ監督最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に向けて本作を鑑賞。

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死霊のはらわた II(1987年製作の映画)

3.5

よりサム・ライミ監督のやりたい路線に寄せてきたホラー作品の続編。ホラーというよりもはやコメディ。

サム・ライミ監督最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』鑑賞に向けて本作を復習
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.5

サム・ライミ監督の原点であり、スプラッタ・ホラーの原点。

サム・ライミ監督最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』鑑賞に向けて、サム・ライミ監督作品を改めて鑑賞していきました。
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.9

現代のSNSの「映え」文化を題材にした大人のための怖いおとぎ話。

「分身」が大きなテーマとなる本作。
冒頭で流れる「理想の家族の生活」はまさに主人公家族の「もう一つの姿」であり、動画の中で母親が「フ
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モービウス(2022年製作の映画)

3.5

今となっては既視感たっぷりのヒーローオリジン。公開タイミングがズレてしまい、期待値が上がりすぎた結果、ハードルを超えることはできなかった凡作。

そりゃ期待しちゃうよねえ。。。
思い返してみれば元々は
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

「不穏さ」がひたすら漂う2時間30分。細部のクオリティは高いが好き嫌いは分かれそうな「見世物小屋」ムービー。

まず、これは評価や好き嫌いが分かれそうな作品だなあ、というのが第一印象です。

衣装や美
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.2

今の時代だからこそ、より心に響く愛の物語。

ケネス・ブラナー監督の少年時代を描いた自伝的な作品なのですが、人々の分断や、分断によって隔離された人々の生活、平穏な日々が急に変わってしまう恐ろしさなど、
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.0

ヴィジュアルだけで「勝ち確」の一作。「カワイイ」のに「カッコイイ」。

好きだわ〜。こういう作品。

まずね、『ガンパウダー・ミルクシェイク』というタイトルの時点で勝ち。
本作が持つ「カワイイ」と「カ
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.9

猫がつなぐ4人の男女のベクトルが交差する、『愛なのに』とはまた違うリアルな男女の物語。

『愛なのに』とは逆に今泉力哉監督が城定秀夫監督の脚本で撮った本作。
ただ、城定監督の脚本はかなり今泉監督を意識
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.5

たくさんの強烈なキャラクターたちが絡み合う、人生で一番最低だけど最高にハイな一日のドタバタ群像劇。

私はバカリズム脚本作品が個人的に大好物で、特にドラマの『住住』や『架空OL日記』が大好きなのですが
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.0

「愛を否定するな」
盲目な「愛」が持つ「キモさ」と「美しさ」の混ざり合いが描き出された、リアルで後ろめたくて愛おしい名作。

登場人物のそれぞれが恋をしているが、その恋する相手には他に恋する相手がいて
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

重くてこってり極上の、これぞ真の「バットマン」映画。

近年ではクリストファー•ノーランによる「ダークナイト」作品のイメージが強いバットマン。

それ以前はどちらかというとポップで典型的な子供向けヒー
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.8

松井大悟監督の最新作『ちょっと思い出しただけ』が個人的にスマッシュヒットしたので、作中で主人公達に引用される本作を鑑賞。

世界中の別々の場所の、同じ時間に起きた出来事をオムニバス的に描いた本作。
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

スピルバーグ最新作『ウエスト・サイド・ストーリー』初日に観賞してきました。

事前に1961年版『ウエスト・サイド物語』を鑑賞したのですが、古い作品にもかかわらず、普遍的なテーマ性を持っていて素晴らし
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.8

スピルバーグ監督によるリメイク『ウエスト•サイド•ストーリー』を鑑賞前に予習しました。

作品の名前は知ってはいたものの、恥ずかしながら今まで見たことのなかった名作。

率直な感想としては、現代でも十
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