ゴン吉

網走番外地 吹雪の斗争のゴン吉のレビュー・感想・評価

網走番外地 吹雪の斗争(1967年製作の映画)
4.0
網走刑務所帰りの男の任侠を描いた「網走番外地」シリーズの十作目。
高倉健が主演、安藤昇らが共演、梅宮辰夫や菅原文太らが脇役で出演、宮園純子がヒロインを演じる。  

敗戦直後の網走。
橘真一(高倉健)が網走刑務所に入所してくるが、看守や古株の囚人に反抗したため、独居懲罰房に入れられてしまう。
そこで瀕死のロシアン人と知り合うが、彼が他界して彼の代わりに棺桶に入って脱獄する…  

”大渓谷が 氷結し 大雪原が 吹雪く 地獄の凍原(ツンドラ)を 真赤な 血で染める” 
雪と氷で覆われた北海道の網走とノシャップが舞台。
雪原を舞台に馬による追跡劇をはじめ、銃、弓、投げ短刀、ダイナマイトなど様々な飛び道具で決斗が繰り広げられ、まさに日本版西部劇。
シリーズとしては珍しくストーリーが複雑で、高倉健演じる橘の過去が徐々に明らかにされます。
宿敵もシリーズ恒例の組長ではなく実業家で、戦争をストーリーに絡めるなど新しい試みも。
前作同様にロマンスも絡めた作品です。
「私は あなたも 主人も みんな不幸にしてしまいました 許してください」 

2022.12 BS12で鑑賞
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