網走番外地 吹雪の斗争の作品情報・感想・評価・動画配信

網走番外地 吹雪の斗争1967年製作の映画)

製作国:

上映時間:88分

ジャンル:

3.0

「網走番外地 吹雪の斗争」に投稿された感想・評価

これが、今回観た中では、網走刑務所がちゃんと出てくるんでようやく「網走番外地」になった感じがしますね。中谷一郎と宮園純子がでてきて「水戸黄門」ではないか!刑務所のシーンで菅原文太が出てきて初競演しているのは、驚いた。刑務所のシーンは、「次郎長三国志」のパロディだ。途中、時計のあたりから「夕陽のガンマン」のパクリが出たりと話がつぎはぎだらけになる。しかし、その年の1月に公開した「夕陽のガンマン」をその年の年末公開作品のネタにするなんて腰が軽いと言うかネタでよければ全部採用という東映の意気の良さなんでしょうか。石橋蓮司や安藤昇、梅宮辰夫が出て嬉しいですね。
石井輝男監督、ラストの10作目にして大冒険。それまでの明るいエンタメ路線を捨て、ハードボイルドなアクションにしようと、健さんと谷隼人以外のレギュラーメンバーを全員降板させて設定をまたリセットするという、セルフリブートとでも言うべき意欲作。おまけに共演陣に菅原文太、梅宮辰夫、安藤昇と、のちに実録やくざ路線を盛り上げるメンツが健さんに勝負を挑んでくる。これまでのシリーズで名言製造マシンのスーパーマンと化していた健さんのキャラクターをわざと未熟なチンピラ野郎に設定しなおしたのも心意気だ。

そんな感じで座組みには大いにワクワクしたけど、シリーズの隠れた魅力だった洒落っ気まで控え目になってしまいとても残念。この面では梅宮辰夫の飄々としたキャラは唯一の救いだった。

馬に乗ったアクション場面ではコマ落としを多用してスピード感を出そうとしているのだがさすがにちょっとやりすぎで、サイレント喜劇のようにコマコマした動きの中で、安藤昇の声が普通にアフレコされているのが滑稽に見えてしまった。コマいじりといえば、同じく西部劇をルーツに持つ大林宣彦監督は、意外とここらあたりにヒントを得ていそう。

脇役のみなさんはさすがに総とっかえは難しかったのか、出っ歯の沢田浩二や監守の関山耕司は相変わらずだが、シリーズを追うごとに石橋蓮司の役柄がだんだん大きくなり、今回はついに健さんの脱獄を助ける相棒的な地位に格上げしている。
NR

NRの感想・評価

3.5
…恥ずかしながら、初めて動いている安藤昇を観た。
感動と嬉しさで、お腹がいっぱい!

温泉シーンの引き画に笑った!
これでシリーズ全作品鑑賞できました。
シリーズ後半になると一話完結に。西部劇化していったのがよろしくない。まして今作はストーリーがよく分からない。橘真一がただの泥棒になったのか?極東貿易に乗り込んだのが唐突な理由で説得力に欠けていた。そして橘真一がチンピラ化してたのが残念。
さやか

さやかの感想・評価

2.8
網走番外地マラソン10周目。ついに完走しました!
(って誰も待ってやしないけど😅)

石井監督のシリーズ最終作は驚きの迷作でした。顔ぶれもかなり違うし、何だか全体的に暗かったです。梅宮辰夫、安藤昇、そしてまだスターとは呼べない頃の菅原文太など、なかなか濃いのを集めておいて、出来損ないのマカロニウェスタンみたいな映画になってしまいました。
これが最後か、残念です。。。

では、シリーズ10本の総評を。

全体的には明朗快活、娯楽の殿堂って感じでした😃当時としては物語、音楽、アクションなど映画として全ての要素が最新だったのでしょうか。全作ヒットしたそうです。

突っ込みポイントとしては、
シリーズの劇中、何度も刑務所を懐かしむシーンが描かれますが、まるでムショへ戻りたいかのような演出。9作目のラストなんか健さんが逮捕される時、「いや~博多暑かったっすね~。早く網走、お願いします!」とニコニコしながら両手を差し出します🙄
刑務所って居心地良さそう🎵などと完全に誤解する寸前でマラソンが終わってくれて、本当に助かりました😁

では役者について
先ずは高倉健の魅力。晩年の渋いイメージが定着してますが、この60年代の健さんは硬派は硬派だけど、やはり基本的にはチンピラ。「な~に言ってやんでぇこんのヤロ~」と、とんがらせた口で何度も聞かされ、もう中毒です‼️

健さん意外でシリーズMVPは、貫録の嵐寛寿郞アラカン。「八人殺しの鬼寅」役で、決まり文句の「お前さんを九人目にしてやってもいいんだぜ」が飛び出す度に、心底酔いました (言わない回もあり) 😊

あとは丹波哲郎、杉浦直樹、吉田輝男、大原麗子や三原葉子といった複数回登場する華のある役者達の活躍。田中邦衛、由利徹、待田京介などのムショ仲間達から飛び出す強烈なギャグなど、シリーズの個性が毎回楽しみで仕方なかったです。(ただ下品なギャグも多く、女の私には正直ちょっとキツイ時も😑)

悪役は安部徹が1番。唇を歪めてニタリと笑うそのギラギラフェイスは、不思議と憎めない悪ガキテイストもチラリ。

舞台は北海道、九州、返還前の沖縄など。寒いなか暑いなか、スタッフキャストの皆さま、お疲れ様でした🤗

網走番外地マラソンはこれで一端終わります。監督が変わってからの11作目以降は、またいずれ。

実は半分くらい父と一緒に観ましたので、最後に父のコメントで締めます。

『刑務所の"おつとめ"が熱血コーチによる体罰付きの部活のノリで、囚人達が寝泊りしてる雑居房が部室にしか見えなかった』
そうでございます。

失礼しました😋
(父はフィルマを知りません)
ようやくシリーズ全作観終えたわけだが、『仁義なき戦い』や『トラック野郎』の時のような感慨深さは特に無し。そして最終話にして、このなんとも言えない暗さと侘しさは一体。無実の罪で13年独房に入れられ仙人のような姿と化したロシア人が獄中で懐中時計を健さんに差し出すのだが、その時計のオルゴールが彼の死を告げるシーンなんかはジブリの泣けるシーンと同じくらい崇高な世界観を確立していたね…。アラカン不在であるが故、最終的に脳裏に焼きついているのは石橋蓮司の薄幸の美少年っぷり。
oVERSON

oVERSONの感想・評価

3.2
毎作品時間軸を歪めすぎてついに敗戦直後にまで戻ってしまった。
越後屋

越後屋の感想・評価

2.6
DVD以来再観。
ほんとは過酷な網走刑務所。が、東映、石井輝男はんが描くとなんともまぁ愉しそうな寄せ場w
文ちゃんもその他扱い(東映初?)
何時もの如く脱獄からのウエスタン混じりの実は復讐劇だが弛ぅ~い"ざっつ"な描写の数々で退屈なし(?)!
シリ~ズ通して全作、意外と網走だけあって寒さや雪は『八甲田山』レヴェル?wでも全然寒く視えねぇど!(作品に寄る)
まぁ"お馬鹿系"東映作品だけあって肩の力抜いて、ツッコミ入れまくりながら、らくぅ~に観賞する作品w
網走刑務所に収監された手練の脱獄囚(高倉健)が、父の敵を討つため単身行動に出る。高倉健主演の人気シリーズ第10弾。石井輝男担当分では最終作となる。

本作では、高倉健以外の囚人キャストを一新。マンネリを打開するために仕切り直しを狙っているようだが、やっていることは過去作と同じなので、総合的には「マンネリ化の極み」に陥っている。

物語は独居房でのサスペンスを経てから、稚内のノシャップ地方へと舞台が移る(ロケ地は大雪山・層雲峡の可能性あり)。安藤昇と梅宮辰夫がトリックスターとなって現れるため、その強力な布陣が画面にいるときは、いやが上にもテンションが高くなる。

マンネリ化が深刻な状態になっているが、クライマックスの馬上アクションは、なかなかどうして見応えあり。ヒロインの宮園純子も美しく描かれており、「北海道を舞台にした西部劇」の最終章としては及第点の出来栄え。
meg

megの感想・評価

2.0
網走番外地シリーズは『南国の対決』に続いて2作目の鑑賞。率直な感想としては『南国の対決』に辛うじて存在したストーリーの整合性がどっかへ行ってしまい、パラレル・ワールドを見せられているようなドラッギーな感覚に陥った(笑)。なんじゃこりゃ~。雪原での西部劇。予告編を観れば、おおよその内容が把握出来てしまうペラッペラさ。名物キャラクターの鬼虎さんも出てこない(´;ω;`)しかしツヤツヤの石橋蓮司と爽やかイケメン梅宮辰夫は拝める(笑)。
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