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ダブル・ミッションのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ダブル・ミッション(2010年製作の映画)
4.0
見るからに冴えないペンのセールスマン、ボブ・ホウ(ジャッキー・チェン)の正体は、中国から出向しているCIAの敏腕エージェント。いつものように緊急の呼び出しを受けた彼は、製油所を襲ったテロリスト、ポルダーク(マグナス・シェヴィング)を逮捕。上司グレイズ(ジョージ・ロペス)の賞賛の声を背に受け、何事もなかったかのように日常に戻っていく。だが、ボブは近くスパイ稼業から引退し、彼のプロポーズを受け入れてくれた隣家のシングルマザー、ジリアン(アンバー・ヴァレッタ)と平穏に暮らしていくことを決めていた。ところが、ジリアンの3人の子供たち、とりわけ年頃の長女ファレン(マデリン・キャロル)は、ダサいボブとの結婚にどうしても賛成できない。そんなある日、ジリアンが父親の入院で実家に帰ることになり、ボブは留守番を引き受ける。だが、母の再婚をぶち壊そうとするファレンや、いたずら好きの長男イアン(ウィル・シャドレイ)、まだ幼い次女ノーラ(アリーナ・フォーレイ)との生活は、スパイのミッション以上にボブを疲れさせた。その頃、CIAのパートナー、コルトン(ビリー・レイ・サイレス)から、ポルダークが脱獄したとの知らせが届く。ポルダークは、ロシア当局の極秘情報にアクセスして、世界経済を混乱させようと計画しているらしい。だがそのデータは、イアンが勘違いしてボブのPCから既に引き出されていた。ポルダークは手下にジリアン一家の皆殺しを命じる。一方、ボブはスパイグッズを駆使して子供たちを監視下に置きながら、徐々に彼らと心を通わせていく。そこに迫るポルダークの魔の手。危険を察知したボブは子供たちを安全な場所に避難させるが、そこにも刺客は迫っていた。CIA内に裏切り者がおり、ポルダークに通じていることはいまや疑いの余地がない。巨大な陰謀に巻き込まれた愛する者たちを、そして世界を救うため、ボブの究極のミッションが始まろうとしていた……。
ジャッキー・チェンのハリウッド進出30周年記念映画。
監督がアーノルド・シュワルツェネッガーの「ジングル・オール・ザ・ウェイ」の人だけに、他愛ないファミリー向けのアクションコメディだけど、恋人の連れ子との関係を良くするためにご飯作りや学校への送り迎えやハロウィンのコスチュームの買い物など世話に苦労するがスパイガジェットを使ったり子供に正面から向き合ったり恋人の連れ子との関係作りを頑張ったり、自分がスパイであることを告げていない恋人との関係に苦労するジャッキー・チェンの新たな面が見られるのが新鮮。
オープニングで、ジャッキー・チェンの代表作「サンダーアーム」などのアクションコメディの名場面を見せ「こういうアクションコメディを見せるよ」との宣言の下、ボブがはしごや物干し竿などを使って敵と戦ったり、チャイニーズレストランで椅子などを使って敵を倒したり、ボブが子供を守りながら椅子や自転車や家具や鍋など身の回りの物を使って敵から逃げながら戦うジャッキー・チェンお得意のアクロバティックなコミカルなアクションが楽しめる。
家族で楽しめるジャッキー・チェンのアクションコメディ映画。
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