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マイライフ・アズ・ア・ドッグのmoonのレビュー・感想・評価

3.9
世界で最初に宇宙旅行をした動物として有名になったライカのエピソードを私が初めて知ったのはアジカンの曲がきっかけだった気がする

1954年、ライカという犬が少ない餌と共にスプートニクに乗せられて宇宙へ旅立った。最初から片道切符だったとは知らずに…
そんなライカのことを思い"人間の技術発達のために宇宙へ送られ餓死したライカに比べたら、僕はまだましだ"と比較することで自分なりの幸せを掴んでいくイングマル少年のお話

この少年が冒頭で自分の血をガールフレンドに舐めさせて「これで僕たちは夫婦だ」とか言っちゃうようなヤバい子なんだけど、家や学校では悪戯ばかりのちょっとした問題児。そんなイングマルが叔父の所に預けられ、そこで沢山の人と出会う

死んだと思わせておいて生きてましたーというギャグが何度か登場するけど本当の死は取り返しがつかない。老人・病気の人など死に近い人がたくさん出てくると同時にセクシャルで誕生とか性にまつわるエピソードも多いのが面白かった

手作り小屋に入ってワンワン叫ぶイングマルに、スプートニクの中のライカが重なる
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