Matsuzoh

マイライフ・アズ・ア・ドッグのMatsuzohのレビュー・感想・評価

4.3
「サイダーハウスルール」からのラッセ・ハルストレム監督スウェーデン時代の作品

「テレビが家に来た!」で大騒ぎな時代
1958-59の話なのですね

いかにも子どもな失敗が多くて幼く見える少年イングマル、小学校高学年くらい

兄におもちゃにされて、なのにやがて病に臥せる母には自分だけ怒られたりして、ついには母に負担掛けないようにと、田舎の叔父夫婦に夏の間預けられたりする

愛してるのに思うように受け入れられない母との関係、愛犬との関係
いろいろせつない

しかし預けられた田舎は全く環境が違う
叔父がいいキャラクターで、少年が自由奔放にいろいろやらかすのに負けないくらいの奔放さが隠せない人
少年自身は変わってないのに、のびのびしてくる

けど母と置いてきた愛犬を想えば切ない日々

はさみ込まれる少年のモノローグでたびたび思いがはせられるのは、ソ連の宇宙船に乗せられた犬のこと
そんな犬と比べて自分の立ち位置を踏みしめる少年

・・・せつないです。

けどいろいろやらかすんで、楽しい映画でした

30年以上前の作品なので、ちょっと調べてみると、ボーイッシュなヒロイン役の子がセクシーな女優さんになってたり、けど少年は演技の道には進んでなかったり、いろいろ面白いですね

監督はその後「HACHI」を経て今年「 僕のワンダフル・ライフ 」も撮って、何かと犬の作品が多いですね

けどちょっと驚いたのは、母親役の女優アンキ・リデンの息子さんが、ヒットメーカーDJアヴィーチーだということ

叔父さんがいつも聴いてる音楽が、めっちゃ牧歌的なスウェーデンの歌手でハマり、見つけてspotifyで聴いてしばし余韻にひたってました
こういうときのspotify,ホント使える
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