Stingray版DVDを再鑑賞。
シャーロック・ホームズもののパスティージュ、言ってみれば二次創作作品の映像化。
ニコール・ウィリアムソンのホームズに、ロバート・デュヴァルのワトソンって、ロバート・ダウニーJr.×ジュード・ロウ並みに奇を衒ったキャスティングだと思う(ホームズものそんなに知らんが、ワトソンにデュヴァルは無ェって。 実質ホームズとフロイトのバディものって構成が本質だから出来る衒いだとは思うが)。
謎解き要素はそもそも求められていないからか弱い。
だがアクション要素はその分あり、ホームズが、フロイトが悪党相手に跳び回る……だがまあ、シャーロキアンが満足できない映像化作品って言うのは正直頷ける出来であるとは思う。
製作時期を考えれば、極論的に「新解釈・三国志」に通じるところもある作りに賛否があるのは当然だろう(モリアーティ教授が、彼本人に落ち度がないわけではないがヤク中の妄想の被害者ではあったし)。
事件に巻き込まれる展開の「ついで」感も、どうしても否めない。
ホームズの失踪に関する真相、という体で、一人の人間がトラウマと向き合い、ついでに事件も解決って作りは、自分的には鼻についたな。