あいつ

ロッキー・ザ・ファイナルのあいつのレビュー・感想・評価

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)
4.2
感動しました!こうでなくっちゃ!

スタローンの脚本?って失礼だけど疑いました。いつもご都合主義っぽくて(多分それ含めてファンは大好きなんだと思うけど…)漫画の様だと感じていたけれど本作はロッキーの苦悩がじっくり描かれていて、ドラマとして見応えがある作品に仕上がってました(所々リアルではないけど…愛嬌です 笑)。
エイドリアンに先立たれロッキーは老いて、パパ大好き‼︎な息子は反抗期(?)な青年になっていました。ポーリーはシリーズ通して救いようのないクズ野郎だったけど本編は味のあるいい奴になってました。


一番胸を打たれたシーンは息子への一喝!

“自信を持つこと”“お前(息子)を心底愛していること”“人生の痛みに耐え前に進み続けることの大切さ”“言い訳は弱い奴の言うことでお前(息子)は違う!”

生まれた事への感謝と愛が溢れたお叱りはグッときた。
『人にバカにされながらも頑張る』ってメッセージは不器用に生きてきたスタローンが言うと説得力があります…かれこれラズベリー賞の常連者の言葉には重みがありました。
自分の“本当の価値”を決めるのは自分なのだと一喝され、勇気と元気を与えてくれます。


泥臭いトレーニング、懐かしい肉を叩く!卵を飲む!走り込み!Part1を想起させるシーンに“ロッキーが帰ってきた!”と胸熱しました。

ラストシーンも素敵に決まっておりました!