HidekiIshimoto

緑の光線のHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
4.0
『飛行士の妻』で面倒くさい感じだったお姉さんが面倒くささに磨きをかけて喋りまくる。けどその面倒くささを1番面倒くさがってるのは当の本人という面倒くささ。バカンスで白痴なんか読むなし。なのにうん分かるよわかると面倒くさがりの俺も共感せざるを得ない人の心の機微の面倒くささ。だからかこの映画はよく覚えてた。最初に観た20代の頃は純愛と純快楽の間を行ったり来たりの振り子みたいな自分の面倒くささにロボトミー手術受けようかと思ったもんだ。まあ今もほぼ変わらない。だからか不動のNo. 1映画は『8 1/2』。そういやあれはオールスター映画。これは役者のスター性とことん消しさりで喋りまくりの会話は演技と思えない自然さ。どんな演出法なんだろ?ロメール墓から掘り出したら聞いてみたい。